店舗持ちをやめたスコーン専門店・東京スコーン店長の日々雑記
仮設住宅の撤去と引っ越し

仮オープンに向けて、いろんなところでしていた作業をひとつずつ終了させ、荷物をいよいよ「あるべきところ」に入れる作業をはじめました。
とりあえず、3分の2部分をオープンさせるので、残り3分の1の部分は非公開&工事現場にしよう、と、キッチンや廊下にほったらかしていた端材や道具を工事現場に移動し、工事現場に仮設で設置していた洋服や書類の段ボールの束を事務所スペースやキッチンに動かしてます。

カッターで切れるもの、切れないもの
建築素材は、カッターで切れるものもあります。これを最初知らなかったので、なんでもかんでも丸のこでなぎ倒してました(汗。おかげで丸のこの刃さんは、只今悲鳴をあげつつあります。
丸のこで切りたくないなあ、って思ったのが、

ケイカル板
石膏ボード
ベニヤ板

の3つでした。しかし、アダチくんによるとこの3つ、

「カッターで切れますよ」

と言われました。

早く言ってよ。
これで夜、作業ができるようになって、ちょびっと施工スピードが増しました。

ケイカル板と石膏ボードは、素材が石膏なので、丸のこには向かず、刃をすぐにダメにしてしまうそうです。ベニヤ板は、薄いものなら可能で、丸のこで切ると毛羽立ってしまいます。

石膏ボードは、表面が紙でおおわれているので、それをカッターで切ってバンって振動を与えると、切った面分割れてくれます。

ああ、なんて簡単だったんだ。

ということで、わからん人に石膏ボードの切り方を軽く載せておきます。

まず、スケールで切りたい部分の線を引きます。

このあたりまで切りたいあな、って印をつけて、

カット用のガイドで線を引きますが、線を引いたらガイドをとっぱらうのではなくそのままにしておいて、

カッターでその線をなぞるように刃を入れていきます。

線の上にカッターの刃が走った状態。

これをちょっと段差のあるところに持って行って(あるいは、下に端材などを入れて作って)、踏んづける。

割れた部分を折りまげて、

両端5,6センチに、カッターでキレ目を入れ裏返しにします。

で、またふんづけると、切った面でまっぷたつにできます。


ひと山目の工事も佳境(2011/5/24


保健所検査。これをパスすれば「営業許可」となり、晴れてお客さんに商品を売ることができます。東京スコーンでは、持ち帰り販売が可能な「菓子製造業」と、お店でスコーンと紅茶をたのしめる「喫茶店営業」の取得を目指しています。

とりあえず、2/3部分のオープンを目指して工事を進めていますが、それもやっと佳境を迎えました。
廊下にはまだ資材。そして端材の山。


キッチン部分や事務所部分の工事がちょびちょびとだったので、入口付近の壁をなかなか施工できず。しかし、やっとそれができる状態にまで持ってこれて、こんなかんじになりました。

入口の壁の格子、そのまま使えば雑貨屋さんな感じになりそう。。

図面のとおりにやってみても、実際にできたものを見ると、立体感が伴うために「思ってた以上に●●」なことが結構多いですね。この格子もおもしろい。

ですが、菓子製造業を取るためには、キッチンを閉鎖型にしなければならないので、このアイデアは使ってはいけない。。くやしいところです。

格子をあきらめたこの部分、さて、どんな壁になるかな?
空きカンカン気扇(2011/5/23)
 トイレ用の換気扇。換気扇と外壁をつなぐジャバラが高くて、水道管用の塩ビパイプを買って代用しようと思いました。しかし、いざ施工となると、長さが足らん。。しかも、換気扇用にボードに穴をあけたけど、違うところに穴をあけてしまうし。



換気扇。

ジャバラにするか?
いや、高いから。

買いに行くか?
いや、時間もったいないから。

代用できるものは、ないの?
探してみよう。

材木は使えない。
掃除が大変。

塩ビパイプみたいに丸くて大きい筒があればいい。

ペットボトル?
ちょっと小さい。

うーんと。





これか?

アダチくん、どうぶった切る?

「うーんと、グラインダーでやっちゃえばいいんじゃないですか?」

と、アダチくん、ウイーーーンとぶった切ってしまう。

あ、ありがとう。


オオ、うまくはまったぞ。

工夫の連続っすね(?)。
玄関のドアづくり
 ドア担当・アダチくんが、ある日へんてこな眼鏡をかけてやってきました。
そ、それはなんだい?」

真鍮(しんちゅう)を削るとなんたらが飛んできて針だらけになるから、そのガードだ、と言っていましたが、そんな感じはしなかった。

ドアノブにしよう、と手に入れた取っ手の真鍮を専用の削り金具で削ってるところです。


ドア作りは、建具の世界。日曜大工程度のスキルでは、到底できません。まあ、時間をかけてじっくりやれば、やれないことはないですが、今の僕には支払いのことで頭がいっぱいですから、無理。うちのはフラッシュ式でやるんだそうです。

蝶番、ドアの開け閉めをささえる金具、カギ、建具用のほそーーいビス、ドアクローザー、取っ手と内側から開けるための別の取っ手。。専用の材料がわんさとあって、しかもたかーい。

書家・陶芸家・舞踏家?・デザイナー
東京スコーン新店舗工事は、いろんな人のヘルプで進行中ですが、たまに来てちょろっと手伝っていく人たちの経歴を並べてみると、面白いっすね。

現場監督。
nicoricoのあやちゃん。元建築家で、大学の施設を修理する現場監督だったそうです。2級持ってますが、「そうやっちゃえば♪」とちゃらっとムズカシイことを言うので僕はたまにぐったりしてしまいます。
写真、撮るの忘れた。

舞踏家?だったらしい、タツロウ君。今日もちょろっと来て、ちょろっと帰ろうとしたのを「あ、手伝ってくれるの?ありがとう、じゃあこれ」とウレタンの端材をがっぽりわたして断熱材づくりを手伝ってもらいました。イヤイヤ手伝ったはずですが、しっかり楽しんでるようですわ。


そして最近新加入したヘルプで書家の高田由紀子さま。


筆を持たせたら「の」の字しか書かない人で、8月にうちで展示・販売・ワークショップ&3、4メートルくらいのライブ制作をやってもらおう、と思ってる人です。

今回は墨汁を白ペンキに、筆をハケに持ち替えてもらって塗ってもらいました。

こっちを向いた図。

写真はオッケーと言いながら、だいぶ緊張してるようですが、まあいいや、のせちゃえ。
手にペンキをつけさせてしまって、申し訳ない。

デザイナーは、明日塗り塗り隊で来てくれるそうなので、それはまた次の機会に。

しかし東京スコーンのヘルプ&契約スタッフは、これからおもろいことになりそうな人ばかりだと思います。まあ、展示のコンセプトがこれから伸びる可能性のある人とコラボする、っていうのがありますから、うれしいつながりになりそうで面白いです。


陽気な訪問者たち
工事をしてると、突如「やってるー?」と様子を見に来てくれる人たちがいます。超忙しいときをあまり作らないので、ちょっとおしゃべりをして。
気にしてくれる、興味を持ってくれるからこそ足を運んでいただけるわけで。

ありがとう。

訪問者も、陽気な人が多いです。

分館メンバー・タツロウ。
彼は仕事に行く前に立ち寄ってくれたのですが、電気やで土曜日店長たけさんから「え、手伝っていくんだろ?」と呼び止められ、「じゃあ、掃除やってください♪」と僕がほうきを渡して手伝ってもらいました。
「ええと、仕事が」
「大丈夫だよ、優秀だから」
と無視して、ちょっといろいろと掃き掃除をしてもらいました。

きのうはぶらり音楽祭。僕が出店で留守の間に、近くの団地に住むマユミちゃんが来たらしく、あら、すまないことしたねえ、とアダチくんと話していたら、またマユミちゃん登場。「酔ってマース」と言いながら、差し入れを持ってきてくださいました。
ほんとに酒臭かった(汗
ごちそうさまでした。
でもあぶないので、ずかずか入ってきて店の中を練り歩くのはやめてくださいね。

いつも一瞬認識ができないのが、キリィエドナの華子さん。アパレルブランドのデザイナーらしく、服装が毎回えらい違うので、「ええと、誰だっけかな?」と。いろいろいただいて、スミマセン。

工事は長くかかってしまってますが、その一方でいろんな人達と話すことができていいですよ。っていうか、早くオープンさせないといけないんですが。
Oui, ラボラトリエ
独立開業。ただいま保健所目指して工事は突貫状態です。
お店の名前。業者から見積もりを取っていたときに言われた名称。

文花店
1号店
本店
本館

どうしたものか。。っていうか、なんでよ?っていう名前もありますが。
単に、ブランド名だけで行こうか、と思いましたが、この思いがけない開業にちなんで、東京スコーン初の専門店舗名は、

「laboratoire」

にしようと思いました。
東京スコーン laboratoire。「とうきょうすこーんらぼらとりえ」と読みます。
フランス語で「実験場・研究室」って意味です。英語に直したほうが、わかりやすいかな。「lab」ラボです。

このお店、まさにラボですよ。
自分の人生が、こんなふうに転んじゃったのも奇跡ですし。だったら今後どうなるのか楽しみだ、って意味でも自分の人生実験中。

「スコーンや」という業態が果たしてやっていけるのか?というのも実験です。関東では確認できてるだけでスコーン専門店は6つしかありません。コナノコ、スコーンパントリー、ダイヤモンドなど。スコーンって何?みたいな人、いっぱいいますし。

スコーンやが下町と融合するか、というのも実験です。

紅茶の専門店的な切り口も、あまり聞いたことがないですね。

伝統と革新。東京スコーンのテーマですが、これも実験。展示といってもしっかりとしたビジョンを掲げて作家さんを僭越ながらチョイスさせていただく、という考え方も実験です。

そもそも、スコーンのレシピもチャレンジの連続でした。
既存のレシピの重大な間違いに気づいてからは、前人未踏の地を歩く気分。レシピに新しい考え方をたたきこむことも実験です。もちろん、新しい味の相性の発見は研究の連続です。

こういった実験をクリアしてはじめて、1号店というものが見えてくるのかもしれないです。

こうやって見るんだそうだ。
ホームセンターで、まっすぐな角材を床に置いて調べていたとき、とおりがかりのおっちゃんが、「それじゃわからないだろう、角材ってのはな、」と、写真のように見るとわかるんだそうです。

なるほど、曲がってるの、わかりますなあ。
へんなところで、いろいろ勉強させられています。
アダチくん投入
東京スコーンの店舗工事、にっちもさっちもいかなくなってきました。ということで、プロ豆乳、じゃなくて投入です。
イケメン大工、アダチくんです。
分館メンバーで、元家具職人。今はカフェの内装をやるなんでも職人。
常時新しい仕事先募集中です。

彼はオシャレな奴で、そのセンスから「雑貨屋やったらあ?」とか、「鳥かごややったらぁ?」とか、周りの人に勝手に言われています。

彼もお店を曳舟か京島か、十間橋で開こう、と考えてるひとりです。
が、まだまだ先の話。いまは大工業に没頭したいらしい。

そのアダチくんに、東京スコーンの大事な大事な玄関ドアのデザイン&施工を依頼しました。
集中してるので、写真撮られてるのもわからない彼。

顔は、分館で酔っ払って目の焦点があわないときのが一番面白いので、そのチャンスがきたら撮ってのせときます。

彼に、うちの玄関を任せたのは、別に僕が首が回らないから、ということではありません。
それなりに信頼のおける人だから、というのがあります。
そして、彼自身が考え、デザインし、提案し、責任を持って施工する代表的な作品にしてほしい、と思ってるからでもあります。

もし、ですが。

東京スコーンが大きなお店に成長していくのならば、彼の作ったドアを開けてお客さんが入ってきてくれた結果になるのです。そんなドアに、うちもしたいですし。

チャンス。伝統と革新。
僕は、そんなことばが好きです。

展示でそんな作家さんを探していますが、施工でもその理念は活かしていきたいと思っていたら、おのずと彼にオファーを出すことになりました。

さあ、アダチくん、これでプレッシャーマックスだろ(笑
たのんだぜ。

*アダチくんへの施工オファーは、分館か東京スコーンで承りますので、お気軽にどうぞ。棚つくりたい、とか、椅子作りたい、とかもオッケーです。