店舗持ちをやめたスコーン専門店・東京スコーン店長の日々雑記
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カッピングのすする技術2(2010/6/24)

 カッピングのすする技術。前回4つのポイントを解説しました。では、それぞれについて細かく。

1.すするには、腹式呼吸が必要です
鼻先、口先ですすっている人が多いですが、それでは強くすすっているうちにはいりません。強くやろうとすると、口の中で、舌の上に載った液体を勢いよくうしろに放り込むようなすすり方をする、というイメージを持つのですが、それでは100%むせます。
では、どうすればよいのか?

まず、ご自身で鼻をすすってみてください。

どこの筋肉を使っていますか?

おなかの筋肉をつかっているはずです。鼻をすするのは、男女問わず共通で腹式呼吸をしています。この鼻をすするやりかたを、コーヒーをすする技術に応用します。
鼻では、文字通り鼻を動かすのですが、それを唇にイメージしなおして、口でやってみてください。
口をとんがらせて、唇で空気を勢いよく吸い込むイメージで、「ひゅー!」「ひゅー!」と空気を吸う練習をしてください。鼻をすするのと同じおなかの筋肉を使っていませんか?それができるようになったら、さらに空気を強く吸う練習をします。おなかの筋肉が激しくつりあがるようになったら、すする技術の基本はできたも同然です。


2.のどにぶちあてるイメージで強くすすります
#1ができたら、スプーンを口にあててみます。先ほど練習した口をとんがらせ、スプーンを口にあて、液体を吸い込む。

むせるでしょ?

それは、どこに液体をあてればよいか、調整をしていないからです。
ということで、


3.むせないようにするために、首で角度を調整します
舌で自分ののど(上あご)をさわってください。舌を奥にびよーんと伸ばしていくと、鼻にぬけていく穴が2つあると思います。そこより奥に、すすった液体が当たると、むせます。さらに自分ののど(上あご)をさわっていると、真ん中に骨がでっぱっているのがわかると思います。液体は、その骨の出っ張りから、2つの鼻に抜ける穴のすぐ手前の範囲にむけてぶちあてることを目標にします。

確実にむせる方法は、上を向いてすするのです。むせない方法は、下を向いてすすります。上を向くのと、下を向くの違いは、むせる面が、地面と直角になる(=上を向く)か、平行になる(=下を向く)かの違いです。むせないようにするのは、むせるのどの面を、地面と平行になるようにする。

首だけ下を向いてすすってみましょ。
ただし、背中も丸めて下を向いてしまうと、今度はのどの根元にあたった液体が跳ね返って、むせる面にあたってむせ返ってしまいますから注意が必要です。


4.イメージをつかむために、霧吹きを使いましょ
霧吹きのノズル部分だけを引っこ抜いて、コーヒーが入ったグラスに入れ、自分ののどにふきつけてみてください。普通にコーヒーを飲み込むのとは違うフレーバーをほんのりと味わうと思います。その感覚が、カッピングで得られるフレーバーの感覚です。自分の口ですすることができるようになると、吹きつけはより強烈になりますから、もっとフレーバーを感じることができます。

「カッピングができるようになるとは、どういうことか?」
「何を持って、すする技術を習得した、といえるのか?」
その答えは、霧吹きを使って感じるフレーバーを、より強く感じることができたとき、です。

<つづく>